骨折の予防に適度な運動を
ブリおこしが冬の訪れを告げる頃、兼六園では雪の重みで枝が折れないように雪つりが始まります。冬になって折れるのは木の枝だけではありません。寒さで体が縮こまったりすると、すってんころり!高齢者だと簡単に骨折してしまいます。人の体を「吊る」訳にはいきませんので、骨折予防には骨自体を強くすることが必要です。
カラダの中では、骨を作りながら壊すリモデリングが繰り返されています。しかし骨を作る作用は20代をピークに、年齢とともに弱くなっていきます。特に閉経後の女性ではエストロゲンホルモンの減少がそれに拍車をかけます。
そこで、成人期までにできるだけ骨密度を上げておくことが重要となります。適度な運動や、骨を強くするビタミンDは日光などの紫外線で活性化されますので、冬のちょっとした晴間をねらって、外にでて散歩や軽い体操をするのが良いでしょう。また色々な骨粗鬆症治療薬を利用するのも有効な手段です。
そうそう雷でおこされたブリさんにもビタミンDが豊富に含まれていますよ!
(平成25年12月14日 北國新聞朝刊掲載)