運動療法が腰痛予防に
紅葉で街並みが色鮮やかとなり、雲ひとつない空は秋本番。美味しいものをたくさん食べて、しっかり運動!と張り切った矢先、「ギクッ」とどこかのお父さんのように腰痛になるかもしれません。 腰痛は特に日本人男性では最も訴えの多い症状です。皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。このごくありふれた腰痛ですが、実はよく分かってないことも多いのです。「腰痛の85%の原因は分からない」。この腰痛は非特異的腰痛と呼ばれます。数年前、テレビや新聞で報道されたので目にされた方もいるかもしれません。 非特異的腰痛には条件があり、腫瘍、感染、外傷などがなく、神経障害の症状がない場合に限ります。整形外科ガイドラインでは治療は「ベッドで安静するよりも痛みに応じて動いていた方がよい。消炎鎮痛剤や筋弛緩剤は推奨される。硬すぎるマットレスは良くない」とあります。運動療法は腰痛を予防するとされています。「いつまでもゴロゴロしてないで!」奥さんの声が聞こえてきます。
(平成26年10月26日 北國新聞朝刊掲載)